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江戸時代のそば道具

とんとこ他
100年以上の時を超えて、姿を現した道具たち。石臼で挽いたそばをふるいに掛ける「とんとこ」は、取っ手を挽く時の音から名付けられました。江戸時代末期の薬味入れ、せいろ、そば猪口も、なぜか重厚感のある「とんとこ」の引立て役のようです。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:(株)蕎麦技術サービス(麺棒倶楽部No.36)
たたき、けんどん箱
座ってたたき、蕎麦の実を取ったという「たたき」。その木肌からは、昔使った女性の手のぬくもりも・・・。また、大名や大店の花見の時に活躍した「けんどん箱」は、ゆであげた蕎麦やつゆ、薬味などを入れた器などが、まるでパズルのようにしっかり納まり、百年前の知恵と優雅で粋な遊び心に感心させられます。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:(株)蕎麦技術サービス(麺棒倶楽部No.37)
鬼おろし、そばがき用桶
大根おろしをあらく作るための木製「鬼おろし」は、下野の国(現在の栃木県)で使われていたもの。また、塗りに味わいのある「そばがき用の桶」は、釜揚げにも用いた、江戸時代でも珍しい逸品です。新しい年を迎え、歴史を感じさせる趣に触れると、なぜか心を躍らせる不思議な力を感じてしまうものです。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:(株)蕎麦技術サービス(麺棒倶楽部No.38)
ささら、薬味入れ
3本の「ささら」(写真右手前)はすべて江戸時代モノ。そばを茹でる時に使う釜や、ざるを洗う道具です。 2本は竹製。 一番手前は釜を痛めないシュロの木製で、特に珍しい逸品です。中ほどの「薬味入れ」は、側面に竹串が納められ、天面のスライド式のふたも、からくり気分が味わえます。時には春のうららの"花見そば"。 伝統の粋な風情に誘われませんか。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:(株)蕎麦技術サービス(麺棒倶楽部No.39)
こね鉢、麺棒他
蕎麦道具は、木、竹、陶器、そして塗物(漆)と、ほぼ4種類。そこで今回は、100数十年前の木製道具からご紹介致しましょう。 写真は「こね鉢」、「麺棒」、「小間板」に「ひしゃく」。「こね鉢」は他に銅製もあり、「麺棒」は桐、桧、樫の素材が 多いとか。どれも時の流れを感じさせる風合いが、心を惹きつけ、使った人の蕎麦に掛ける心意気が、その肌合いに残っています。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:蕎麦技術普及會(麺棒倶楽部No.40)
ためざる、もりざる他
竹製の細工物は、日本人の器用さの伝統が目に見える道具です。蕎麦の道具や器にも多く、100数十年前の"作品"とは思えません。 日常の生活観が感じられるものの、道具より作品と言いたくなる逸品。後方から今より平坦な「ためざる」、目の粗めな「揚げざる」、「もりざる」三種。柄の付いた「もりざる」は特に珍しいようです。
"冷てぇそばを、温かみのある竹で食うのが粋ってぇもんでしょうか"
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:蕎麦技術普及會(麺棒倶楽部No.41)
そばどっくり
なぜか人の肌に似た風合いを感じさせる、陶器の肌合い。 100年以上の時を越えても、そのぬくもりが伝わってきます。 奥の六個がそばどっくり、手前の二個がしょうゆ指し。それぞれに独特の釉薬が深い味わいと温かみを醸し出しています。
"そろそろ中身が騒ぎだしそうだ、
そば猪口としょうゆ小皿を待ちわびて。"
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:蕎麦技術普及會(麺棒倶楽部No.42)
湯桶
黒漆に金箔で豪華な模様をほどこした江戸時代の湯桶(そば湯入れ)。竹や木製の蕎麦道具と比べて、庶民的な味わいは少ないものの、その重厚感からか100 年以上の時の流れを感じさせません。これらは大名への出前用(けんどん箱と対)に使われたり、大店のご主人が花見遊山に用いたと伝えられています。
"そばの後にそば湯でつゆ本来のうまみを賞味する"
粋な江戸人の思い入れが湯気に乗って見えてきそうです。
道具提供:鈴木啓之氏
撮影協力:蕎麦技術普及會(麺棒倶楽部No.43)